Apr 19, 2010 17:18
「誕生日には戻れない」という相棒の電話を切り、台所を振り向くとパーティ用の食材が山積みだ。肉や魚を
冷凍庫へ戻し、下拵えが済んだものは冷蔵庫へ。つい溜息が出る。働く私の足元に犬達が纏わりつくのを
軽く追い払いながら「これが今生の別れと言うわけじゃない」と声に出して言った途端、涙が込み上げてきた。
突然降って沸いたような不安を打ち消すようにデタラメの歌を歌うと、犬達は一緒に跳ねた。大丈夫、彼は
無事戻ってくる。そうだな、今の歌を完成させてパーティで披露しよう。そして誕生日と無事帰還を祝おう。
…隠居生活、留守番米国人編。hangeさんのコメントで「待ってる側」はどうなんだろうと思って
ちょっと書いてみました。やっぱり誕生日パーティの支度はしていたんですね。二人きりじゃなくて
たぶんご近所も呼んで、ちょっと賑やかにやろうとしていた感じです。歌は微妙。
隠居,
s/v au