Jan 22, 2010 15:03
嵐は収まったが東に去った黒々とした雲の間から真っ赤な朝日が昇るのを見ると、まだ油断は出来ない。
3日遅れで交代要員を乗せたヘリが到着した。チームに簡単な引継ぎをして慌しく居室に戻る。汚れた衣服を
バッグに詰め戻りのヘリに乗ると、既に全員揃っていてヴィゴが自分の隣の席を示した。再び荒れる前に陸上
基地に到着する為にヘリは急いで離陸した。開放感と安堵で機内の空気は明るい。すぐに眠気が差してきた。
「ボス寝てんの?」という誰かの声にヴィゴがそっと頷く。基地までの20分間、ちょっと肩を貸しててくれよ。
…北極油田の人達。やっと交代要員が到着して、ボス以下作業員さんは陸上基地まで下がる事が出来ました。
移動はスーパーピューマという大型ヘリで、そもそもヘリ人員輸送は北極油田開発のために作られたようですよ。
乗務員1名乗客19名です。40名ごとの移動なので2機来たんですな。
とりあえず着替えてシャワーも浴びずに真っ黒なままヘリに乗りました。
s/v au,
北極油田