Jan 12, 2008 12:59
同じ裁判を担当するのは7度目。弁護士としての彼は警察が見つけられない物証を出してくるのでやっかいだ。
裁判所の非常口で私達は煙草を吸う。刑事事件の検察官と弁護士が並んで喫煙するのは全館禁煙のせいで
当然、事件の話題はない。公判中は会わないのがルールだ。「裁判が終わるまでお預けだな」と呟くと「何が」
と彼がわざと聞く。「何がって」自分が赤面するのが分かる。「自分でするな、溜めとけよ」平然と面白がる彼を
睨み「ポーカーフェイスも厭味だぞ」と言うと「だって弁護士だもの」と笑いながらドアを開け廊下を戻って行った。
…ひさびさに熱血もごもご弁護士とクールビューティ検察官。検察官側の視点で書くのは初めてですね。
弁護士は意外と出来る奴w
s/v au,
弁護士
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Comments 6
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実は真犯人、あるでしょうね。腕がいいから無罪にも
出来るでしょうな。でもきっとそう言う時に彼がまず行うのは
事実探求ですなあ。この人、儲からない弁護士だと思います。
勝てばお金も入るのに、真実のために負けに行ったりする。
だから、この検察の人とも付き合って行けるんだと。
ポーカーフェイス、ここ書く時私の脳内は角笛城でギムリを投げる時に
「エルフに内緒だぞ」と言われて、いやらしく見降ろす王様のあの目つきを思いだしてました。
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おふたりのコメントを拝読して色々考えてしまいました。
私も儲からない弁護士さんに一票(笑)。
ひとを見て簡単に諦めないのでこつこつと証言や証拠を
拾ってきそうですよね。
そしてその結果、依頼人に不利益になりそうだったら
正直に契約に関わらず申し出そう・・・・。
単なる正義感、というのとも違う気もしますけど(笑)。
民事とか、企業相手とかに燃えそうな気もします。
そして検察官さんはがまんがまん(笑)
横からお邪魔しました。
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そんな弁護士さんだから、絶対に勝たなければならない立場の有力者なんかは最初から依頼しませんね。
お金のない人たちが不当に犯人に仕立て上げられて、微罪であるべき所を
現場の手柄にするために重要犯罪に仕立て上げられていく。
そういうのを暴く人だと思います。
でも、お金持ちの民事の依頼もちゃんと受けててそっちからは
きっちり貰うので台所は楽ではないけどなんとかやってる。
検察官はそんな彼が好きだし、ある意味怖いとも思っているのです。
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こういうことができるからLJは面白いですね。
皆さんのコメントからストーリーが広がっていくのです。
先に読まれちゃってる事も多いです(笑)するとまた違う方向に
展開して見たり。なにしろ5行なので言葉足りずなとこもあって
コメントでつっこんでもらうと説明できるので有難いですよ~またよろしく!
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もごもごに受けました。熱血なのにもごもごなんですね・・・。すばらしい。
そうそう、リーマンの東京編も楽しみにしてますvv
一軒家でいちゃつく二人を期待!
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コメントのレスがメガ遅くて申し訳ありません!
熱血もごもご弁護士は結構あれで有能なんですよ。ただ、
今一つ何を言ってるかわからなくて陪審も首を捻るやら居眠りするやら。
しかしここぞと言うところでは決めるので、勝率は悪くありません。
リーマン東京編も私の脳内では進行中です。そうね、桜の咲く頃なんか
きれいですよね…今、沈丁花の季節かな?あ、素敵かも。
ぼちぼち行きますか。
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