ハリポタにおけるテナントさん<ネタバレ有>

Apr 15, 2007 01:11


『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』シリーズ第4弾。
魔法学校対抗試合が開催され、選手に何故かハリーが選ばれてしまい・・という話です。
私、スネイプことアラン・リックマン等大人の俳優目当ての鑑賞でした。
そんな中、ドクターことデビッド・テナントさん発見!(番組覧に名前なく事前には知りませんでした (・o・))
テナントさんの役は魔法省の偉い人の息子、バーティ・クラウチ・JR。 
魔法使いで重要なキャラです。
但し、姿がみれるのはトータルで5分くらい。
その短さも私が書くと、あら不思議(=長文です)。 
ご興味ある所を拾い読みでもして頂ければ、幸いです。
では、段々ネタバレしまくっていてもOKの方はどうぞ~

以下、映画の順序とはやや異なります。(過去~現在にした方が分かりやすそうなので変えてみました)
ややネタバレ




テナントさん演じるジュニア(以下JR)。
<過去の場面>
ms.wikipedia.org/wiki/Imej:Crouch_jr2.jpg
(画像は某所のと同じものです)
昔、JRは法廷で「闇の帝王の仲間だ」と告発されました。
言われるなり彼は傍聴席から去ろうとし、取り押さえられます。
テナント@JRは暴れ、目をギョロギョロ唇を舐め舐め。
連行されていく彼は、裁く側に座っている自分の父親のバーティ・クラウチ氏の前を通る時「ハロー」と声をかけると、
「私に息子はいない」と言い放たれます。
原作では、救いを求める息子を冷たく突き放す父の図のようで胸痛みました。
(テナントさん姿で想像すると、ドクター永遠一人ぼっちみたいな感じでしょうか。
ただ、映画版テナント@JRはそういう態度を父が取るのを分っていたかのようでしたし、父親はただ愕然という感じでしたが。。)
JRは必死に無実を訴えたものの絶望の刑務所アズガバンに送られ、後、亡くなりました。

完全にネタバレ




所が・・・
<現在=真相>
JRはかつて指摘された通り、闇の帝王を「あの方」と呼び数々の悪行をした非道な魔法使いでした。
過去もですが現在もです。
そう、実はずっと彼は生きていたのです。
亡くなったとされたのは病気で命尽きようとしていた彼の母親でした。
彼女は刑務所内で魔法で息子に化け身代わりなっていたのでした。
母の愛ですね(又、彼女への愛から父親も計画に協力)

こうして、現在も元気(!?)なテナント@JR。
人々を脅かしたり、帝王を心酔し狂ったような暗い笑いをしてました。
テナントさん、鬼気迫るところは特に上手かったです!
本性みせ活動中テナント@JR
upload.wikimedia.org/wikipedia/en/thumb/6/60/Barty_crouch_jr.jpg/200px-Barty_crouch_jr.jpg

参考までに映画での具体的なテナントさんの登場場面は
○ハリーの夢の中 (夜なので暗いです)
○クィデッチ大会の夜 (皆を怖がらせます)
○過去の裁判場面 (オールバックの時。ここだけは、はっきり明るい所でJRがみれます)
○最後の方(これも画面が暗いです。 私的には、アランリックマン@スネイプと一緒の画面に収まって嬉しかったですが←喜び方が間違ってそう 汗)

JR自身については厳密にいうともっと出ているのですが、それは別人に化け外見が異なってます。
よって、テナントさんはあまりみれませんし、出ても画面が暗いです(闇は似合ってますが)。
でも、夢の中でチラッと出たりと原作にはないオリジナルシーンが作られており、いい扱いでした。
(キーパソンですからね。それに比べ、ほぼいないも同然にされているシリウス@ゲイリー・オールドまんは・・・涙)

さて、こんなJRも結局、魔法で他の人物になりすましていたのがバレ映画では出番終了。
捕まっても自分が帝王復活に貢献できたと喜びまくり、唇なめるテナントさん・・ではなくJR。
不気味で印象残りました。

この強烈キャラ。
残念ながら今後映画に出てくることはないと思います。
何故なら・・・
原作では続きがあり、JRは意思と魔法を封じられ部屋に監禁されます。
こうして厳重にしてあるというのに怖がり魔法省の大臣は、刑務所の看守の吸魂鬼(字の如く魂を吸い取ることのできる一族!?いつ吸うのかは「?」)を連れてJRの所に行ってしまいます。
すると、JR、看守にキスされ(=魂吸い取られ)廃人にされてしまいました。
命つきるまでそのまま。死刑より悲惨です。
(著者J・K・ローリング女史は善側にすら容赦ないので、このJRの最後はさもありなん)

最後に。
恐らく映画鑑賞のみの方にはJRに関して消化不良の所があると思いますので、以下、補足しておきます。

●既に死人である筈のJRはハリー登場の現在まで長年どうしていのか。

妻の為に刑務所から息子を出した父親。
しかし、世のためにずっと息子の意思を封じ魔法で束縛していました。

息子を信じていないのがよく分りますね(結果的に正しい処置といえばそうですが・・)。

●JRの父親の死

校長に警告を発しようとしたJR父さん,クラウチ氏。
闇の帝王復活に関すること言う前に何者かに殺されますが、犯人は息子たるJRです。
長年監禁束縛されていたJRは、帝王の復活の兆しと共に自分の意識も取り戻し力をつけていき、今度は逆に父を操っていました。
(自分は学校に潜入する為教師予定の者に化けて、と帝王の為ならエンヤコラJR)
そして、必死に逃げ真実を告げようとした父親を追いかけて殺害したのでした。
こ、こわいです(うっとり帝王崇拝の様もコワいですが)。
恐らくJRの中では父への憎悪が煮えたぎっていたかと。
なんだか、この一家中心に別にドロドロした作品一本つくれそうです。

<余談:映画のJR父親像への私見>
JRのパパを演じるロジャー・ロイド・パックさんは、原作より人間味ありよかったです。
もしかしたら仕事人間で極端に不器用な父親だったのかな、という感じ。(←彼も出番あまりないので雰囲気から推測)
一方、中身がJRで外見は新たな「闇の魔法に対する防御術」先生という複雑な役のブレンダン・グリースンさん。
彼もとても上手く、唸りました。

以上。

2冊分の本を一本の映画にしているので当然色々略されましたが、リックマンは予想よりは出番あり(げいりー・オールドマンとの過去の諸々感情込めた複雑握手は外して欲しくなかったですが)、思いもよらずテナントさんもみれ満足しました。
原作はJRに関する所で意表のつく展開ありですし、ダークで背筋がゾワゾワ。
面白かったです。(今後、JRはテナントさん変換で読んでしまいそう)

dr who, , 映画

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