MP15まで、あと1週間です。
なんとか新刊でそうです。「火サス6」100ページ超えのお話になりました。
予告編を少しだけ。
(……)
LAにはそう多くないだろう本格的アイルランド風パブ、グリーン・ドラゴンは大勢の客でごった返していた。
約束の時間より遅れてきたヴィゴが店の中を見回すと、片隅のテーブルに陣取ったショーンが手を振るのが見えた。
「ビル、パット……ヴィゴ・モーテンセンや」
ショーンは二人にヴィゴを引きあわせた。
「先輩のローフォード警視、それから元同僚のハーパーや」
彼が最大限の努力で、平静を装っているのに、ヴィゴは少しだけ感動した。
「会見、テレビでみたよ……これからよろしく、ドクター・モーテンセン」
警視がそう言って手を差し出す。
「ヴィゴ、で、いいですよ」
「うちのショーンが世話になってるそうで」
強面の元刑事の、大きな手を握り返しながら、
「わたしたちは、意外なくらい上手くやってますよ」
と、ヴィゴが答えると、
「そんぐらい、本人みればわかるで」
と、にやりとした。
「ヴィゴ、何がのみたい?」
ショーンがカウンターに向かう途中で、振り向いて言った。
「ギネスを」
ヴィゴは答えたが、ショーンの「保護者たち」とこの場に取り残されるのは、なかなか居心地悪いものだった。
「--それで、どうして今回のコンサルティングの件、受けたの?」
さっそく警視から質問が飛んできた。
(……)
☆いきなりショーンの元先輩、元同僚に囲まれて虐められるヴィゴ……というシーンをちらりと。いちゃついてるシーンの方がよかったですかね。