MP15新刊表紙

Sep 16, 2011 23:45

 MP15まで、あと1週間です。
 なんとか新刊でそうです。「火サス6」100ページ超えのお話になりました。




予告編を少しだけ。



(……)
 LAにはそう多くないだろう本格的アイルランド風パブ、グリーン・ドラゴンは大勢の客でごった返していた。
 約束の時間より遅れてきたヴィゴが店の中を見回すと、片隅のテーブルに陣取ったショーンが手を振るのが見えた。

「ビル、パット……ヴィゴ・モーテンセンや」
 ショーンは二人にヴィゴを引きあわせた。
「先輩のローフォード警視、それから元同僚のハーパーや」
 彼が最大限の努力で、平静を装っているのに、ヴィゴは少しだけ感動した。
「会見、テレビでみたよ……これからよろしく、ドクター・モーテンセン」
 警視がそう言って手を差し出す。
「ヴィゴ、で、いいですよ」
「うちのショーンが世話になってるそうで」
 強面の元刑事の、大きな手を握り返しながら、
「わたしたちは、意外なくらい上手くやってますよ」
 と、ヴィゴが答えると、
「そんぐらい、本人みればわかるで」
 と、にやりとした。
「ヴィゴ、何がのみたい?」
 ショーンがカウンターに向かう途中で、振り向いて言った。
「ギネスを」
 ヴィゴは答えたが、ショーンの「保護者たち」とこの場に取り残されるのは、なかなか居心地悪いものだった。
「--それで、どうして今回のコンサルティングの件、受けたの?」
 さっそく警視から質問が飛んできた。

(……)

☆いきなりショーンの元先輩、元同僚に囲まれて虐められるヴィゴ……というシーンをちらりと。いちゃついてるシーンの方がよかったですかね。
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