Apr 28, 2011 21:32
「いったいどこから来たんだ」男の手を包帯で巻きながら聞くが、彼はその様子を珍しげに見つめるばかりだ。
「宇宙人じゃないだろうな」我ながらバカな事を。ガラスで切った彼の指の傷の手当てをしている。本当は怖い。
警察を呼ぶにしても、空から飛びこんだ男の背中に光る羽が…などとは言えない。思案するうち包帯は彼の
右手を何重にも巻いて手袋の様になっている。ほどいて巻き直そうとすると男はモゴモゴと謎の言葉を話し、
グルグル巻きの右手を軽く振って笑った。このままでいいらしい。「じゃ、出てってくれるか」私は言った。
…天使藻その4.
天使藻が何か言ってることは全然通じてないんですな、豆さんには。
こわごわとですが傷の手当てをしてやってますけど、度胸があるのかどうなのか。
これで仲よくなれるんだろうか。わかりません。
s/v au,
天使