Jan 21, 2011 19:45
私達は見つめあったまま不器用な沈黙が続いた。が、二階でエドが歩いた為に床がギッときしんだ途端、
我に返って私達は慌てた。「じゃ今夜は帰るよ」軽く上げた右手を町長が掴んだ。洗い物をして濡れている
私の手を彼の熱い手がぎゅっと握った。お互いの脈拍が同じ速さでそれぞれの体を巡っている気がする。
手の甲に触れた町長の指の微かな動きに反応しそうで「これは、握手、だよな」と私は言わずもがなの事を
言う。「ああ握手だ」灰青の透明な目が切なそうに瞬いた。「じゃまたな」と精一杯軽く言って私は店を出た。
…灯台さんの語りでした。おっさんモジモジはまだまだ続く。
灯台,
s/v au