「親切心があだになり」箇条書きメモ

Apr 21, 2006 16:27

ギャグはお約束と意表を突くのとが両方共絶妙で、この密度は本当に崇め奉りまくっちゃいます。


カナダとアメリカのマンガチックな対比は本当にツボ。
エピの組み立てが本当に良く出来てますねー。
それぞれのコメディチックな言動の全てがラストに収束する様は本当に見事。
いや本当にお見事。

ツボなポイントが多すぎてキリが無いので以下とりあえず箇条書きを試みる。
  • さりげにウィットの効いた警部補が好きだ。ファンと言っても良い。イカす。
  • さんざん注意事項を並べ立てたそばから天然を見せ付けられたレイの表情が秀逸。そこから玄関前の階段を上って振り返るまで1カットで見せるデイビッド・レイの間合いは本当に惚れ惚れする。
  • 自分で言った“カナダ式の寒いジョーク(cレイ)”に“バカウケ”して笑いが止まらないフレイザー。ここまでハイテンションな彼はとても珍しい。レイと同行出来てよっぽど嬉しかったらしい。


  • (今更だけど)車中でもコート着てるなーと思ったら息も白くて手袋まではめてる‥‥クラシックカーはヒーター機能に不自由がありそう。全く効かなかったらとてもシカゴじゃ乗ってられないだろうから、単にシカゴが寒すぎるのか。
  • ディーフも初っぱなからベロベロと少年の顔舐めまくりが可愛かったなー。
    要所要所で押さえてたり(車の泥抜けに二人‥特にレイが泥だらけで必死な中、フレーム中で悠然と雪に鼻つついてるとか!)、さりげなく愛らしかったり(いつものように二人が会話しながらスタスタ歩いてるのにトコトコついてくとことか!)、ついでにお約束のトイレ脱走阻んで人知れず?役にも立ってたしで彼も良い味出しまくり(たまらん!)。
  • 「自分が間違っていた(mistake)」と自己申告するフレイザーもとても珍しい。言葉通りでは無さそうなのまでは見当がついても、実はある意味言葉通りだったというのが胸キュン!
  • 『ジュネーブ協定』‥‥さすがフレイザー! この単語を聞いたのは昨年の「コンバット」再放送以来。激ツボ。
  • 嘘だらけのイアンの“真実”もわざとらしくなくひねりと抑えが利いててすっごく良かった。そう簡単に真人間になっちゃわないのも気持ち良い。
  • 悪人連中も、コメディの中で甘過ぎず辛過ぎず実に良い味出してた。うまい。
  • レイの愛車に対するフェチなエピの積み重ねが実に効果的で、ラストの派手なオチをこれ以上になく生かしてて素晴らしい。あのわざとらしくひょろっと飛んでくるのはやっぱりライター?
  • フレイザー並(!!)のカナダ人夫婦や元同僚?も素敵。

まだまだあるけどキリが無いのでとりあえず終わり。

映画ならともかく(といっても映画でもあかんのは全然なんだけど)なかなかこのレベルの密度の描写にはお目にかかれないです。(いや自分の経験上だけの話だけど)
それがまあこんなに贅沢に時間一杯詰まってて。47分ドラマってこんなに濃密に詰めれるもんなんだってどどんと見せられて参りました。
「布教用に最適」というのは納得。

いやしかし、作ってるほうも楽しそうだったなぁ。
リヴを爆破するとこなんかノリノリな感じ。
ネタの濃さと細かさから、エピの企画から脚本起こし追加変更アドリブまで相当多くの人の小ネタが詰め込まれたものだと想像されて楽しい。いや実際はどうか知らないですが。
日本のドラマなんかでもノリの良い制作現場だと役者同士でもスタッフ交えてでも結構色々作ってるってのDVD特典とかで言ってたから、何となく想像してみただけで。
DSのDVD特典でもそういうメイキングとか座談会とか付いてたら良いのに。えーと、カナダ版にはポール・グロスのコメンタリーが付いてるのかな? でもコメンタリーには字幕がついてないのかな? イギリス版に期待かな??

感想メモ

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