「あまりに少なかったあなたとの時間」第2章

Jan 31, 2008 18:46


Time with you whom there was too little chapter2の日本語版です。

第2章「鏡の変化」

大広間で夕食を終えたハリーは、寮の寝室へと向かった。
 トランクの中にしまってある 割れた鏡を取り出して、ベッドに腰掛けた。
 グリモールド・プレイス12番地で、別れ際にシリウスから渡されたものである。
(シリウス… 僕がだまされなければ、あなたはあんなことにはならなかった…。あなたと過ごせた時間は、あまりにも短かった…)
 一瞬、その鏡に何かがうつったように見えた。
 ハリーは鏡のかけらを手に取り、じっと見つめた。
 特に変化はない。
 ハリーは鏡をトランクの中にしまい、ふたを閉めた。

夜。
 ハリーはベッドに横になり、目を閉じた。
 しかし、安らかな眠りにはならなかった。
 神秘部での出来事が、悪夢としてよみがえったのだ。
「シリ…ウス…… 僕のせいで、ごめんなさい…」
 ハリーの頬を涙が伝う。

そして、数分後。
「…リー… ハリー… ハリー」
 自分の名前を呼ぶ声が聞こえ、ハリーはゆっくり目を開けた。

ハリー・ポッター 二次創作

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