Jan 09, 2009 23:53
≠ただいま≠
「ただいま。」
誰もいないことがわかってる部屋に僕は言いました。
「おかえり。」
明るくなった部屋に僕が返事を返してくれました。
「友達より他人になろうよ。」
携帯ごしに伝えた日。
もうあの日から僕の部屋では、
「好き。」も「嫌い。」も死にました。
それでもまだ鍵を変えないのは、
火葬できない君の写真と、
迷子のまま途方に暮れてる、
夜明け前の僕のせいなのでしょう。
誰だって都合のいい幸せを欲しがる理由は、
多分、ずっと幸福な敗北感を映されて、満たされて、
気が違ってしまったんですね。
厳しくはなれないけど、一人でも大丈夫さ。
「格好悪い。」ってぶーぶー言いながらも、
いつも一緒に商店街で買い物をした帰り道でした。
平凡な幸せを見つけたのは。
夕焼け空、背にした僕達。
背伸びした影は家路に近く―――。
それは楽しい後悔だったから、
寂しかったけれど笑っちゃいました。
いつだって思い出は、思い出に過ぎないんだよと、
やっと慣れた一人での食事をしながら、
「まだ僕はだめじゃない。」って、巻き戻しを止めました。
優しくもなれないけど、一人でも大丈夫さ。
そう、
部屋の片隅に座っている、少し大きめの冷蔵庫。
空っぽに近い中身は、きっと僕自身なんでしょうね。
きれて壊した目覚し時計。
直しもせずに飾っている。
止めた時間と空っぽの僕を捨てたら、
すぐにこう言うんだ。
「ただいま。」
(そして今日も駅を降りて商店街で買い物をする。
空っぽの冷蔵庫に入れるたくさんの食べ物を両手に持って、
いつもの道をアパートに帰る。
夕日がきれいだ。
階段を上って廊下を歩く。
鍵を開けて一寸だけため息をつき、
いつもと違う気持ちでドアを開けて、僕は言った。)
「ただいま。」
next step: romanization.
afretwards: attempt at translation.
wish me luck!