His fingers was badly-bruised.

Apr 19, 2011 21:31

あの頃のあんたの手は、剣の練習や撮影のケガで傷だらけだったが、指の形は長くてきれいだった。
その指が煙草を挟んで口元へ運ぶ仕草を、私はいつもじっと見ていた。あんたは私が煙草を欲しがって
いると思い、火を点けた煙草を私にくれた。受け取る私の指も傷だらけだ。あの時はそんな事も嬉しかった。
今、あんたの手は細かい皺が寄り、昔より節立っていて、それでも目の前で緩く組んだ指は美しい。
私の視線を感じて、あんたは以前と同じに笑った。「このバーも禁煙だ。煙草の吸える部屋へ行こう」と。

…RPS。豆誕ってわけでもないけど「出会いから12年」って感じです。
手に出た年齢はなかなか隠せないですが、おっさん達の手は年を取ってもなんとなくいい。

s/v rps

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