序章

Apr 30, 2004 05:53

剣と魔法と技術が交錯する、美しき世界ヴァナ・ディール。

かつて、この地で、
光を信ずる人間達と闇を奉じる魔物たちとの戦いがあった。

それは万物の根源たるクリスタルをめぐる、
互いの生存をかけた死闘だった。

魔物によって、美しかった町は壊され、

地は荒れ、水は汚されたが、

やがて結束力に勝る人間がわずかな勝機を得て彼等の撃退に成功し、

人々は束の間の平和を迎えることができた。

しかし、それから二十年余が過ぎ、

人々から戦いの記憶も風化し始めた頃、

再び邪悪な息吹が、密かにヴァナ・ディールに満ちつつあった。

全てはクリスタルの力を求むるがため…。

伝説:

伝説は、こうはじまる。
すべての起こりは「石」だったのだ、と。

遠い遠いむかし、おおきな美しき生ける石は
七色の輝きにて闇を追いはらい、
世界を生命でみたし、
偉大なる神々を生んだ。

光に包まれた幸福な時代がつづき、
やがて神々は眠りについた。
世界の名は、ヴァナ・ディール…

そしていつか、祝福されしヴァナ・ディールの地に
おおいなる災いが満ちようとしていた。
何万年の長きにわたり暗黒を退けていた
古の封印がやぶれ、終わりなき悪夢が目覚める。

罪なきものの血が大地を流れ、
世界は恐怖と哀しみ、
絶望におおわれるだろう。

だが、希望がないわけではない……。
どんな嵐の夜をもつらぬき、輝くひとつの星がある。
どんな獣の叫びにも消されず、
流れるひとつの唄がある。

そうだ。
知恵と勇気と信念をたずさえた、
誇りたかき者たち……

さあ、深き眠りよりさめ、
いまこそ立て、伝説の勇者たち、
クリスタルの戦士よ!

石の記憶:

いま、罪なき血が流れる
ヴァナ・ディールの大地に
全世界が戦慄する
災禍がため、絶望にのまれ

防げはしない、いかなる定めにも

とめられはしない、いかなる力にも

だが、嵐の夜を貫いて
栄光の星が輝く
獣の叫びに抗いて
歌の響きが湧きいでる

輝く星、鳴りわたる歌
われらが夢と祈りよ
ヴァナ・ディール ヴァナ・ディール

永遠を超えて
さしのべられた手と手は
もう放されることはない
もうほどけることはない

美しき世界ヴァナ・ディール:

かつて、このヴァナ・ディールで、
人々と獣人との大戦争が起こった。
獣人たちはさまざまな兵器を使い、
大挙して人々の住む街へと押し寄せた。

襲い来る獣人の群れに、果敢に立ち向かう人々。

国家を越え、種族を越えて彼らは団結し、獣人と戦った。
やがて、多くの傷跡を残して戦争は終結した。

そして再び、不穏な空気がヴァナ・ディールに流れ始めた・・・。
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