神さまの話

Oct 31, 2010 23:34

今日、午後から六本木にある出雲大社に行きました。
2週間くらい行きたくて仕方なかったのです。なんでかな。

出雲大社には大国主命(おおくにぬしのみこと)が祀られています。大国主神とか大黒さまとか呼ばれているけれど、わたしは「大国主命」がしっくりきます。

大国主命は、須佐之男命(すさのおのみこと)の子です。(須佐之男命は、天照大御神の弟です。)
大国主命は、誠実な心で一生懸命 国造りをしました。神社では、縁結びの神さまとして有名です。しかし男女の縁というよりは、人間と人間の関係がより良いものであることを彼は望んでいます。

わたしは後になって、大国主命が、あの有名な「因幡の白兎」に登場する神さまだと知りました。

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大国主命にはたくさんの兄弟神がいました。
因幡の国に、たいへん美しいお姫様がいるとうわさが立ち、彼らは自分のお嫁にしようと因幡の国に出掛けました。彼らの荷物をぜんぶ大国主命に持たせたので、大国主命はあとからゆっくり行きました。

神々は、海岸でうずくまっている兎を見つけました。
兎は毛をむしり取られて真っ赤な肌になって泣いていました。兄神たちが笑って兎に「海水を浴びて丘の上で風にあたって寝ていれば治るぞ」といいました。

兎が言うとおりにすると、海水が乾いて真っ赤な肌が裂けました。兎は痛くて泣いていました。
そこに大国主命が通りかかりました。

兎は訳を話しました。
洪水で流された兎は自分の島に帰りたいためにサメに言いました、「ワニザメさん、僕達の仲間とどちらが多いか比べっこしようよ。この島から気多の岬まで並んだら、数えてあげるよ」
サメは岬まで並んで、兎はその上を飛んで数えました。
最後の一匹まで飛んで兎は、「ワニザメさんは だまされたんだよ」と言いました。

サメは怒って、兎の毛皮をぜんぶ剥がしてしまったのでした。

大国主命は、「反省しなさい」と言いました。そして、「河口の真水で身体を洗い、蒲の穂をつけると良いよ」と言いました。その通りにすると兎はすっかり治ったので喜んで言いました。
「兄神さまはお姫様をお嫁さんにすることはできません。お姫様は大国主命さまを選ぶでしょう。」
兎は兄神たちより早くお姫様のもとに飛んでいってそれを伝えました。

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日本の神さまは人間のように様々な性格を持っていますね。そして大国主命は優しく素敵な神さまです。
大国主命は美男子で、神話の中でも二人の女神が彼の窮地を救っているそうです。
そして、彼は国造りに大変努力して、国を自分のものと言わず天照大御神に譲りました。

2年くらい前、会社の女性社員が島根県の出雲大社に行ったときに、お護りをわたしに買ってきてくれました。そのときは特に何も感じなかったのですが、いま考えると、出雲大社(大国主命)とはなにかとご縁があるんだなあって、思います^^

日曜日の夕方、わたしが行ったときは、数人の若い人たちが参詣していて、驚きました。

神さまの前に立って、2回、礼をしました。
心の中で、住所と名前を言いました。そして、やはり自分中心のお願い事は頭に浮かびませんでした。世界の人類と動物たちが健やかに過ごせるように、素敵な出会いがあるように、そして(半ば無理やりに思い出して)わたしにも素晴らしい出会いがあるようにお願いしました。
最後に、ここに来られたことを神さまに感謝しました。

いつものように帰りは清々しかったです。
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